たまねぎ屋読書感想

2018年6月14日 (木)

「海底二万マイル」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は児童文学の金字塔、ジュール=ベルヌの「海底二万マイル」です。

アニメの元になったり、とにかく冒険が詰まった恐ろしくも美しい海の世界を行くお話です。
ネモ艦長とノーチラス号、彼の生き様を見つめる博士たち、海洋生物たちとの戦いにハラハラしたり美しい海に心奪われますよ。
ネモ艦長の復讐が痛々しく、胸に沁みます。
児童文学なんですが、子供出てこないのですよ。

イラスト一部大きく載せてみました、こんな感じです。


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2018年6月 3日 (日)

小川糸「食堂かたつむり」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は小川糸さんの「食堂かたつむり」です。

こちらは映画化もされ、有名ですね。
恋人に全て持ち去られた主人公りんごちゃん(ほんとはりんこちゃん)がショックで声を失い、ボロボロの気持ちで母親のいる田舎に帰り、自分の一番の武器である料理で生きるため食堂を始めるというお話です。
料理に対してストイックなりんごちゃんと、華やかな母親との確執、来るお客さんたちと、それらを繋ぐおいしそうな料理の数々にときめきます。
飼い豚のエルメスのかわいらしいこと。
誰にでも起こりうる悲しみを食べることで癒す、食べることは生きることとテーマのはっきりしたよい一冊です。

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2018年5月25日 (金)

「三島屋変調百物語事始 おそろし」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回も宮部みゆきさんで、「三島屋変調百物語事始 おそろし」です。

こちら江戸を舞台にした変わり百物語の一作目です。
怖いんですよ!
主人公は心が傷ついたおちかちゃんなんですが、三島屋のおじさんの計らいでおそろしくも不思議な打ち明け話の聞き役になるんです。
それぞれの打ち明け話が切なく、後悔が貼り付きますが、生きていればそんなことばかりですね。
過ぎたことは自分で答えを見つけなくては。
最終話の曼珠沙華がとにかく美しく、赤くいつまでも心に残ります。

こちらのシリーズ新作が出たばかりなのでね、どんどん先行っちゃいますね。
早く続きを読まないと。

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2018年5月16日 (水)

「魔術はささやく」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は宮部みゆきさんの「魔術はささやく」です。

宮部みゆきさんの初期作品ですよね、母親がとにかくこの方の作品好きで、新作出るたび買っておりました。
わたし個人は「ICO」がおもしろかったです。

今回の作品昔読んでまた読み直したんですが、昔読んだ時と違うぞくっとしたものを感じました。
秘密を心の奥にしまい続けるのは、なかなか苦しいことです。
人は誰でもそんな強くはないから、いびつに何かを支えにして、誤魔化して生きているのかもしれません。
主人公の守の真実に向かうまっすぐな情熱に惹かれます。
魔術、あるのですかね?

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2018年5月 6日 (日)

太宰治「ろまん灯籠」




たまねぎ屋読書感想イラスト、太宰治の「ろまん灯籠」です。

こちら短編集でして、表題の「ろまん灯籠」から始まり、エッセイやら創作、厳しい時代を文学で生きる太宰の苦しみ、お得意の洒落っ気やら、楽しい一冊ではあります。
わたしは「佳日」と「雪の夜の話」が好きでした。
我の強いこの方の作品が苦手でしてね、読めば読むほどそう思えるので、いやはや申し訳ないです。
また別の作品で良いところを探したいものですよ。

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2018年4月27日 (金)

「レムラインさんの超能力」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は「レムラインさんの超能力」です。

事故の後遺症により壁をすり抜ける超能力ができるようになってしまったレムラインさんと、彼の大切な子供と友達たちのお話です。
壁抜けできるとどんなことができる?と、そんなよいものではないのでは?あなたならどんなふうに使いますか?
かなり突飛で、「えー?!」となる一冊ですが、挿絵がとにかくユーモラスでよいのですよ。

こちら買ってすぐ地下鉄の中で読み出し、それからバスの中で読んだりして、その日の夜に読み終わってしまいました。
確か2018年最初に読み終わった本ですね。
楽しい、が何よりです。

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2018年4月18日 (水)

三島由紀夫「音楽」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は三島由紀夫の「音楽」です。

精神分析医の汐見の元に現れた不感症に悩む美しい麗子、その麗子に惹かれる男たちとのお話です。
かかった事がないので実際の治療はどんなかわかりませんが、こんがらがった糸をほぐすように汐見は治療にあたるも、ひらりひらりと本心を隠す麗子、自分でもわからない自分が誰にでもあるのかもですね。
欠けたピースを見つけた時、訪れるのが幸せならよいのですけど。

ドロドロと、重たい泥の中に浸かっているような麗子の心に読んでいて沈みます。
ここで言う「音楽」に最初はちょっと笑っちゃいましたがね、確かに美味しいもの食べた時音楽鳴る感じしますね。

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2018年4月 8日 (日)

江戸川乱歩「一寸法師」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は江戸川乱歩「双生児」より、「一寸法師」です。

わたし実は江戸川乱歩すごい好きなんですよ。
原色ケバケバしくおどろおどろしいのに、ひどく美しいのです。
こちらはかの有名な探偵明智さんが出てきまして、ただの令嬢失踪事件かと思いきや、謎の生き物が事件を複雑にしていくのです。
この事件の本質は何か?
事件を追う恋する小林君がチャーミングです。
時代背景もあり、現代では考えられないような表現となっており、描く方も悩みます。

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2018年4月 5日 (木)

「十五少年漂流記」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回はジュール=ベルヌの「十五少年漂流記」です。

有名な児童文学ですので読んだ方も多いかと思いますが、大人になってから改めて読むと、超絶過酷ですね。
ニュージーランドの十五人の年齢様々な少年を乗せ、船は漂流し、嵐に遭い無人島に流れ着きます。
少年たちは時にいがみ合いながらも、生き残るため知恵を絞り、秩序を作り自分たちの世界を作ります。
野生の恐ろしい動物たちが出て来ますよ。
無人島での穏やかな季節に冬の凍える寒さ、それぞれ瑞々しく描かれています。

新年度はじまりましたし、どんなとこにも世界はあるので、少年たちのように力を合わせよりよい状態にしたいものです。

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2018年3月28日 (水)

「バラバラ死体の夜」




気持ち切り替え、たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は桜庭一樹さんの「バラバラ死体の夜」です。
とても物騒なタイトルがついてますが、中身もなかなか物騒です。

「借金」が元で狂っていく男女の話です。
だらしない美女沙漠と翻訳家吉野、何人かの目線で語られる乾いた日々、そこから抜け出したい沙漠が痛々しくて辛くなります。
泪亭の大家がとても良い味を出していて、「帰ってこい、二階のメス猫」とかかわいいつぶやきです。
沙漠みたいに無知であるが故不幸が訪れるのはよくあるので、反面教師よろしく気をつけようと思えます。
お金に幸せにしてもらってはいけないけど、お金は大事ですね。
わたしがんばって働きます。

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