たまねぎ屋読書感想

2017年11月17日 (金)

池波正太郎「ないしょないしょ」




たまねぎ屋読書感想イラスト、池波正太郎先生の「剣客商売」の番外編「ないしょないしょ」です。

主人公の福が貧しい育ちながら、与えられた環境の中一生懸命学び、いろいろな出来事に翻弄されながらも人との繋がりを大切にして生きた話です。
「剣客商売」の秋山小兵衛はそんな出てこないのですけどね、福を優しく導きます。
シリーズはこれで終わりかと思うと、とてもさみしいですが、とにかく全巻おもしろかったです。
時代小説はちょっとねーと思っていらっしゃる方、池波正太郎先生は読みやすく、美しい季節の移り変わりと、なんともおいしそうな料理の数々が魅力的なんです。

実は「梅安」シリーズも全巻母親にねだられ買い揃えておりまして、そのうち読みますよ。

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2017年11月 8日 (水)

横溝正史「八つ墓村」




たまねぎ屋読書感想イラスト、横溝正史の「八つ墓村」です。

みんながみんな知ってる金田一シリーズですね。
内容は今更ですが、孤独な主人公の元に身内と言う老人が訪れ、目の前で老人は毒殺され、主人公は流されるまま山深い田舎、八つ墓村にやってきましたが、そこで待ち受けるものは、おどろおどろしい連続殺人事件でした。
田舎の人間の集団心理は恐ろしく、主人公は危機に陥りますが、それらを支える女性陣のたくましく儚いことと言ったら…。
金田一はぎりぎりまで役に立たないのですよ。
鍾乳洞の中の冒険譚に心踊り、あっという間に読んでしまうこと間違いなしです。

古い本で、表紙がとてつもなく怖くて、カバーを外して読んでおりました。

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2017年10月29日 (日)

東野圭吾「疾風ロンド」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は映画化もされ有名ですね、東野圭吾さんの「疾風ロンド」です。

母親が東野圭吾さんにはまっておる時期がありまして、こちら借りました。
今作も東野圭吾さんらしい、ジェットコースターに乗っているかのような話の流れです。
雪山に隠された炭疽菌を巡り、登場人物が次々とバトンを渡されあっち行ったりこっち行ったり、見所の多いことこの上ないです。

有名作品でしょうし、いちいちわたしが説明するまでもないですね。
スキーは高校の修学旅行でやったきりです。
雪は好きですが、スキー行こうぜ、というアクティブさは皆無です。
しかし本の中では颯爽とスノボで滑ったり、でっかい車を乗り回したり、魔法だって使えちゃうのです。
活字離れ、なんて聞きますが、ぜひ本を読むことをお勧めしたいです。

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2017年10月19日 (木)

「少女七竈と7人の可愛そうな大人」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は桜庭一樹の「少女七竈と7人の可愛そうな大人」です。

タイトルが長くて内容が予想しにくいとこもありますが、最上の美少女、川村七竈(ななかまど)を取り巻く世界、旭川という小さい町で七竈が何を見て、何を感じ、選ぶのかという話です。
章ごとに語り手が変わるのですが、まさかの飼い犬まで!
雪風という美しい名前の幼馴染と、恋に恋する後輩、七竈の淫乱の母親、芸能事務所のスカウト、それぞれが七竈に載せていくのです。
ガタタン、ゴトトン、話の終着駅は切なかったけど、実際高校卒業のそれからこそ人生のスタートなので、七竈には希望をたくさん見つけて欲しいですね。

しかし、美少女と言うものは意識して描いたことないので、まずい感じです。

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2017年10月 5日 (木)

横山秀夫「看守眼」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は渋いミステリー横山秀夫さんの短編集「看守眼」です。

6本の短編からなるこの一冊ですが、どれもドラマチックで、人間の心の闇をなぞり、すごいおもしろいのですよ。
本のタイトルにもなっている「看守眼」の、この職業だからこそ気がついた、男の執念にしびれます。
それぞれが仕事へのプライドから行く道を試されるものでわたしとしては「口癖」と「秘書課の男」が特に好きです。
「秘書課の男」の主人公は、誰にでも思い当たる人間関係の苦しさで、主人公の最後の選択の先がよいのですよ。

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2017年9月28日 (木)

池波正太郎「黒白」




たまねぎ屋読書感想イラスト、お久しぶりですね、今回は池波正太郎先生の「黒白」です。

これは「剣客商売」の番外編で、若き秋山小兵衛が出てきます。
メインは、剣の腕はピカイチの剣客、波切八郎です。
なぜ波切八郎は信じてくれる人々を捨て波乱の道を行くことになったのか、たった一つの出来事で、人生が狂い、離れては近づき、縁は巡ります。
雪が降るように、人の心にも想いが降り積もり、知らないうちに自分も変わって行くものかもしれませんね。
秋山小兵衛も波切八郎も魅力的で、読んでいて苦しくなります。
上下巻ですが、濃密な人間模様に引き込まれます。

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2017年9月 6日 (水)

「陽気なギャングが地球を回す」




たまねぎ屋読書感想イラストは、人気作家伊坂幸太郎さんの、「陽気なギャングが地球を回す」です。

こちらは映画化もされ有名ですね。
観たいな、と思ってはいたのですが。
成瀬、響野、雪子、久遠、四人のメンバーそれぞれが特異な能力を活かし、プロの銀行強盗として飛び回ります。
出来過ぎ感は否めませんが、そこはフィクションとして楽しみます。
次から次へと伊坂幸太郎ならではの疾走感です。

映画は大沢たかおさんだったかな?好きなんですよね。

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2017年8月19日 (土)

浅田次郎「お腹召しませ」




たまねぎ屋読書感想イラストは、浅田次郎さんの短編集、「お腹召しませ」です。

時代小説ですが、江戸の終わり、武士もそろそろ終末を迎えるであろうとみながそわそわしているのが背景でして。
腹なんぞ詰める人どころか、人を切ったこともない武士ばかりで、そんな中責任を取らされ腹を切れと命じられる武士や、そんな中でも武士として生きたいと願う武士、それぞれの人間の生き様がユニークに描かれています。
物語だからこその人間ドラマ、ぜひ読んでいただきたいです。

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2017年8月 6日 (日)

池波正太郎「剣客商売」




たまねぎ屋読書感想イラスト、今回は池波正太郎さんの「剣客商売」です。

長いことかけて集めて、全16冊読み終わりましてね。
もともと「剣客商売」はテレビで祖母とお昼食べながら見ていました。
なので藤田まことさんの小兵衛のイメージが強いです。

その祖母も亡くなり、気がついたら小説を読みだし、母親まではまり、全冊どころか番外編まで読んでしまうほど、恐ろしい魔力のある時代小説です。
短編が基本ですが、人情味ある小兵衛家族とそのまわりの人々の粋な生活がよいのです。
移り行く季節と日々の食事が魅力的です。
わたしとしては大治郎と美冬が好きでしたが、最後まで読み進めると、はるのよさにしんみりします。

ぜひ読んでいただきたいですが、はまるとやばいですよ。

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2017年7月16日 (日)

「博士の愛した数式」




久しぶりたまねぎ屋読書感想イラスト、小川洋子さんの「博士の愛した数式」です。

この作品は映画から入りまして、数学博士である博士の俳優さんが頑固でやさしくてぴったりでした。
博士とルートと家政婦さんの関係がやさしく紡がれていて、ラストはじんわり泣けてしまいます。
作品に散りばめられた素数や友愛数、数学の話も嫌味なく勉強になりますよ。
「きみの利口な瞳を見開きなさい」という言葉は、身に染みますね。
日常の光るものを見落とさず生活したいものです。

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